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データセンターの「オーバープロビジョニングを削減」と「未使用のキャパシティを最適化 」でサステナビリティを実現

11 Mar 2024 • Less than one minute read

進化を続けるデータセンターにおいて、未使用のキャパシティを削減し最適化していくことは運用管理者にとってとても重要です。ここで言う「未使用のキャパシティ」とは、活用されていない状態のことです。その影響は非常に大きく、どのようにこのキャパシティを有効活用すればいいか、運用管理者は頭を悩ませています。

特に、エンタープライズ向けデータセンターでは、未使用のキャパシティが原因で予算の40%を浪費している状況です。これは、余分なコストがかかるだけではなく、効率性やサステナビリティに対する取り組みにも支障をきたしてしまいます。

未使用のキャパシティの一部は、データセンターの設計段階時に必要以上に見積もったことによるものですが、 大部分は運用管理が長期にわたる際 に発生するものです。

この問題に対処するため、データセンターの運用管理者は、データセンターの設計と運用のライフサイクルを管理するプラットフォームとして、データセンターのデジタルツインを採用する傾向が強くなっています。 デジタルツインを使用することで、キャパシティの活用が30%以上改善することもあります。

このブログでは、デジタルツインがデータセンターの運用管理に与える影響や、未使用のキャパシティを最適化する方法をご紹介します。

未使用のキャパシティとは

どのようなデータセンターでも、2つの性質の異なる「未使用のキャパシティ」が存在します。

  • 一つ目は、ピーク時の需要に対して安全に対応するため、運用管理者や設計者が意図的に必要以上のリソースを割り当てている「未使用のキャパシティ」です。しかし、これは全キャパシティに対し占める割合が比較的小さいため、影響は少ないと言えます。
  • 二つ目は、稼働中のスペース、電力、冷却に対し、有効活用できていない「未使用のキャパシティ」を指します。冷却には目視できない「気流」が関わっているため、3つの中でもよりその影響は分かりにくく予測不可能です。. 

意図的に未使用であるキャパシティとは異なり 、有効活用できていない未使用のキャパシティは回避できず、予測不可能かつ、定量化することは極めて困難です。加えてCO2排出量の増加は、コストや環境に大きな影響を与えます。

データセンターのデジタルツイン

デジタルツインとは、物理的な資産やシステムを仮想空間に再現したもので、シミュレーションや分析、予測に用いることができます。データセンターの分野におけるデジタルツインとは、インフラ、IT機器、運用特性を含む施設全体の仮想レプリカです。デジタルツインを活用することで、データセンター運用管理者はリソースの利用状況についてさまざまな情報を得ることができます。これにより、キャパシティ計画を最適化し、必要以上のリソースを割り当てる必要がなくなります 。このような継続的に得られる情報は、運用管理部門とIT機器部門が迅速な意思決定を行う上で特に重要です。

シミュレーション結果に基づいた影響の定量化と意思決定メリット

デジタルツイン化の大きなメリットとして、データセンターの挙動を精度高くモデル化し、シミュレーションが可能であることが挙げられます。リアルタイムのデータと過去の傾向を取り込むことで、運用管理者は物理的な施設の状態を反映した仮想環境を構築できるのです。これにより、さまざまなシナリオやリソースの割り当てに関する影響を検証し、過剰に割り当てられた可能性のある領域 を特定できます。また、冷却温度に関しても、十分な情報に基づいた意思決定を下すことができます。

リソースの割り当てを最適化

デジタルツインを用いることで、データセンターの運用管理者がリソースの割り当てについて十分な情報を得た上で意思決定ができます。さまざまなシナリオをシミュレーションすることで、リソースの可用性と需要の最適なバランスを考察できます。リソースが効率的に割り当てられることで過剰な割り当てを減らせるようになります。デジタルツインが提供するさまざまな情報から、運用管理者はインフラの規模を最適化し、未使用のキャパシティが増加するという落とし穴を回避することができます。

モニタリングと予測分析

デジタルツインを用い、データセンター内のリソースの利用状況をリアルタイムで監視できます。センサとデータ収集メカニズムを統合することで、運用管理者は消費電力、冷却効率、ネットワークなどのパフォーマンスを継続的にモニタリングできます 。このデータを用いて予測分析することで、潜在的な未使用のキャパシティ を特定することができるようになり、これらの問題に積極的に対処することで、運用管理者はリソースの割り当てを最適化し、未使用のキャパシティを削減することにつながります。

リスクの軽減と信頼性の向上

デジタルツインは、リスクの軽減とデータセンター運用管理の信頼性向上においても重要な役割を果たします。さまざまな障害シナリオを検証することで、運用管理者は潜在的な脆弱性を特定し、不測の事態に備えた対策を考えることができます。この能動的なアプローチにより、必要なリソースだけを活用し、サービスの提供を継続しながら、リソースを割り当てることができます 。障害を精度高く予測・防止することは、未使用のキャパシティの削減と全体的な運用効率の向上に役立ちます。

まとめ

オーバープロビジョニングの削減と未使用のキャパシティを有効活用するためにデジタルツインを用いることは、データセンターの設計と運用管理が大きく進化する技術です。精度良く施設を再現し、シミュレーション、モニタリング、予測分析を行うことで、リソースを最適に割り当てることができるため、情報に基づいた意思決定を下すことが可能です。オーバープロビジョニングの可能性がある領域を特定し、リスクを軽減することは、データセンターの運用管理者とって未使用のキャパシティを大幅に削減することに繋がり、効率性の向上、コスト削減、サステナビリティを強化できます。データセンター業界が進化を続ける中、リソースを最適化し、運用効果を最大化するためには、設計と運用の両方でデジタルツインを取り入れることが今後ますます重要になってきます。

ケイデンスのデータセンターソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。


この記事に関するお問合せは、cdsj_info@cadence.com までお願いいたします。
Translator: Eriko Konda
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