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Clarity 3Dソルバーをクラウドで実行

11 Aug 2021 • 1 minute read

今朝、ケイデンスは Clarity 3D Solver Cloudを発表しました。ハイブリッドクラウド環境内で“Clarity 3D Solver”と“Cloud”が、どのように統合されるかを説明する前に、まずは別々にこれらについて話しましょう。

 Clarity 3D Solverは、ケイデンスの非常にスケーラブルなシステム解析ソリューションになります。 このClarityテクノロジーを知らない方達は、以下の投稿を読むことから始めるのがよいでしょう。

  • Bringing Clarity to System Analysis
  • Under the Hood of Clarity and Celsius Solvers

2018年のDACでCadence Cloudを発表しました。現在では、175社以上が利用しております。以下は、私のCadence Cloudについて書いた投稿の一部になります:

  • Cadence Cloud (the original announcement) 
  • Scaling EDA in the Cloud
  • Barefoot in a CloudBurst: Tempus on 2000+ CPUs
  • TSMC, Microsoft, Cadence: Signoff in the Cloud

Cadence Cloudには、いくつかの異なる形式があります。

  • Cloud Passport :ケイデンスは、クラウド対応ツールとライセンスを提供します。セットアップ, 管理 およびサポートは、全てお客様自身のITチームによって実行されます。
  • Cloudburst:ケイデンスは、完全なクラウドベースまたはハイブリッドのどちらかで、ターンキー方式のクラウド環境を管理します(詳細は後述を参照)。
  • Palladium Cloud:ケイデンスが管理するデータセンターにインストールされているPalladiumエミュレーター上で使用。

Hybrid Cloud

Clarity 3D Solver Cloudは、実際にはハイブリッドクラウド製品と呼ばれる最初の発表になります。

多くの企業がオンプレミスのデータセンターを持っています。このデータセンターのいくつかは非常に大きく、文字通り数十万のコアがあります。 ただし、多数の設計が同時に行われている大企業では、そのような大規模なデータセンターでさえ、ピーク負荷には不十分なことがよくあります。Clarity 3D SolverなどのスケーラブルなCadenceツールでは、文字通り数百のコアを利用できますが、オンプレミスで100のコアが同時に利用可能になるまで多くの時間がかかる場合があります。Clarity 3Dソルバーのメニュー項目をクリックするだけで、100コア利用可能になるのを待つことなく、クラウドでシステム解析を実行できたら素晴らしいと思いませんか?

 

さて、今日の時点で、あなたはそれを行うことができます。

このハイブリッドクラウドは、オンプレミスのデータセンターでClarityを実行できます。または、マウスを数回クリックするだけで、クラウドでの実行に切り替えることが出来ることを意味しています。あなたは、クラウド提供やClarity 3D Solverの設定について心配する必要はありません。ライセンスの処理方法について心配する必要もデータのセキュリティについて心配する必要もありません。ケイデンスには、マルチテナント型のClarity環境がプリインストールされており、あなたを待っています。内部的には、必要なすべての情報がパッケージ化され、CloudBurstに安全に移動、複数のマシンで処理されます。 次に、解析結果がGUI上に戻され、設計データがクラウドから削除されます。それはまるで、Clarity 3D Solverをオンプレミスで操縦しているかのようです。その後、解析結果の分析に進むことができます。

 クラウドを利用することはポジティブな面が多いですが、1つの反面として クラウドでのClarity 3Dソルバーを使用するときの設計データの安全性になります。クラウド内のClarity 3Dソルバーは、ISO / IEC 27001:2003認定のCadence CloudBurstを活用しています。また、ファウンドリが、Cadence 3D Solver Cloud環境へIPとPDKをリリースする前に満たす必要のある ファウンドリからの非常に厳しいセキュリティ要件も満たしています。 最後に、Clarity 3D Solver Cloudは、シミュレーションデータのみを通信し、設計データはクラウドとの間で通信しません。クラウドとの間で暗号化され、転送中および保存中に暗号化され、解析完了後に削除されます。

Virtuoso ADE Cloud

ケイデンスは、本日Clarity3D Solver Cloudを発表しましたが、別のハイブリッドクラウド製品であるVirtuoso ADE Cloudにおいて数か月間のソフト・オープンがありました。 Virtuoso ADEは、ケイデンスのアナログ設計環境です。 この製品の一部は、レイアウト向けになります。そのため、インタラクティブで、重い計算要件はありません。 しかし、製品の他部分はSpectre回路シミュレーターを実行しています。これは、特に設計が大きい場合に実行されます。 Virtuoso ADEでオプションを選択することにより、これらのシミュレーションをオンプレミスではなくクラウドで実行でき、すべての結果がオンプレミスで生成されたかのようにVirtuoso ADEに表示されます。

 Hiding the Complexity

このアプローチの目的は、設計者から複雑さを隠すことですが、オンデマンド容量、巨大なスループット、およびスケーラビリティのすべての利点を設計者に提供し、単一のメニュー項目にすることで、クラウドを使用する際の課題を軽減します(右図を参照)。 英国以外では聞いたことのない非常に有名な2人の英国コメディアンであるモーカム&ワイズのインタビューを見たことがあります。彼らのパフォーマンスはリハーサルなしのアドリブに見えるようにするために、どれだけのリハーサルが必要かを指摘しました。 ハイブリッドクラウドは少し似ています。解析がすべてオンプレミスで実行されるのと同じくらいスムーズにクラウドで実行されているように見せるために、事前に多くの作業が必要です。これは、ドロップダウンメニューでの選択とは異なります。

そのため、今日のハイブリッドクラウドは、ケイデンスのVirtuoso ADE CloudとClarity 3D Solver Cloudをサポートしています。多くの計算を必要とするアプリケーションは、明らかにもっとあります。それらは、ハイブリッドクラウド対応への良い候補になります。

今日クラウドを使用しているケイデンスの顧客は、スケーラビリティ、敏捷性、および多種多様なマシンの利点のためにクラウドを使用しています。 同時に、オンプレミス環境を使用しているお客様は、環境をクラウドに移行する方法を学ぶつもりはありません。Virtuoso ADEとClarity 3D Solverの場合には、その心配をする必要はなく、ボタンをクリックするだけで、舞台裏ですべての面倒な作業を行うことができます。

Learn More

ケイデンスのBen Guが、ハイブリッドクラウド内シミュレーション、プッシュボタンによるClarity 3D Solver Cloudの利点 を説明しています。是非ご覧ください。

 

製品ページを参照してください。

この記事に関するお問合せは、cdsj_info@cadence.com までお願いいたします。

Author: Paul McLellan

Translator: Takuya Moriya

このブログの英語版はこちらより