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2024年5月リリース、Sigrity and Systems Analysis 2024.0 新機能ハイライト

9 Sep 2024 • 5 minute read

Sigrity & Systems Analysis (SIGRITY/SYSANLS) 2024.0リリースがCadence Downloadsサイトからダウンロード可能となりました。このリリースで改修された項目は、インストールに含まれているREADME.txtをご参照ください。

SIGRITY/SYSANLS 2024.0

ここにSIGRITY/SYSANLS 2024.0リリースの主要なアップデート内容をいくつかリストしました。このリリースに含まれる全ての新機能・改善機能に関するより詳しい情報は、Sigrity Release Overview and Common Tools What's New をご参照ください。

Systems Analysis 2024.0

Celsius Studio の紹介

業界初の電子システム向けの完全なAI対応マルチフィジックス解析プラットフォームであるCadence Celsius Studioが導入されました。この革新的なプラットフォームは、電熱協調シミュレーション、反りおよび応力の評価、電子機器の冷却、熱ネットワークの抽出とシミュレーションにおいて比類のない機能を提供します。これにより、電気および機械/熱のエンジニアは、形状の単純化、操作、または変換を必要とせずに、統合プラットフォーム内で解析を行うことができます。さらに、Celsius Studioは、Cadence Optimality Intelligent System Explorerによる生成AI 最適化を活用し、設計空間を迅速に探索し、最適な設計に収束することを可能にします。

Celsius Studio内の一連の製品により、電気CADおよび機械CAD設計ファイルのシームレスな統合が可能になり、ワークフローが合理化され、迅速なIn-Design Analysisが促進されます。

Celsius Studio Suiteは以下の製品を含んでいます :

  • Celsius Layout: PKG やPCB を対象に、電気(IR ドロップ)や熱、反り・応力解析を行えます。また、それらの協調解析を容易に行えます。さらに、熱ネットワークシミュレーションで使用する熱モデルの抽出や、Optimality Intelligent System Explorer (AIドリブンのマルチフィジックス最適化(MDAO)テクノロジーを活用して、設計の迅速な最適化を実現します。
  • Celsius 3D Workbench: 3D 構造設計を対象に、電気(IR ドロップ)や熱、反り・応力解析を行えます。また、それらの協調解析を容易に行えます。さらに、熱ネットワークシミュレーションで使用する熱モデルの抽出や、Optimality Intelligent System Explorer (AIドリブンのマルチフィジックス最適化(MDAO)テクノロジーを活用して、設計の迅速な最適化を実現します。
  • Celsius 3DIC: Schematicビューでのカスタマイズされた3D-IC 設計の作成や、Integrity 3D-IC プラットフォームからの設計のインポートをサポートします。複雑な3DICや構造に対して、包括的な熱解析、反り解析、応力解析機能を提供します。
  • Celsius Electronics Cooling: 熱/電子機器冷却管理の難しい課題に迅速かつ正確に対応します。Celsius Electronic Cooling は、強力な計算エンジンとメッシング技術を活用して、複雑な設計を効率的にモデル化し、解析します。
  • Celsius Thermal Network: Celsius Layout およびCelsius 3D Workbench ツールから抽出した熱モデルを使用して、熱ネットワークのシミュレーションを行うことができます。マクロ解析、システムレベルの解析、熱特性評価、モデルキャリブレーション、感度解析の実行に役立ちます。

Note: Celsius Thermal Solverのすべての機能は、Celsius Studioに完全に統合されています。Celsius 3DIC, Celsius Electronics Cooling, Celsius Thermal Networkなどの追加機能により、設計と解析のニーズに対応するツール一式を活用できるようになりました。

Note: Celsius Fluid Flow Simulation(Celsius CFD)の起動は、Windowsの場合、インストールフォルダーにある CelsiusCFD.exe を実行してください。Linuxの場合は、$celsiuscfd の起動コマンドを実行してください。

  • Optimality Intelligent System Explorerの改善
    Celsius 3D Workbenchに加え、Optimality Intelligent System ExplorerがCelsius LayoutおよびCelsius Electronics Coolingでサポートされました。Optimalityは、AIドリブンのマルチフィジックス最適化(MDAO)テクノロジーを使用しており、精度を犠牲にすることなく、設計を迅速かつ効率的に最適化することができます。更新されたOptimality ダイアログ・ボックスは、パラメータ最適化、モンテカルロ解析、スイープ解析、感度解析など、さまざまな設計検討をサポートします。
  • Thermal Network Extractionのサポート
    Celsius 3D Workbench とCelsius Layout は、マクロ解析、システムレベルの計算、熱特性評価、モデルキャリブレーション、感度解析のための簡素化モデル(RC モデル)を提供するサーマルネットワーク抽出に対応します。抽出されたモデルはCelsius Thermal Network にインポートして、熱ネットワークシミュレーションを行うことができます。
  • 高度な Warpage and Stress Analysis 検証
    Celsius Layout, Celsius 3D Workbench, Celsius 3DIC で反りや応力解析ができるようになりました。Celsius 3D Workbenchで反りや応力解析を行う際、複数の時間ステップに渡る評価温度分布を指定できるようになりました。さらに、Material LibraryのStructural タブが更新され、追加の構造特性を指定できるようになりました。また、反りや応力解析中に線荷重、線変位、線拘束の影響を調べることができます。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている Celsius Studio QuickStart Guide をご参照ください。

Clarity 3D Solver

  • Clarity 3D-IE Layout ワークフローの追加: Clarity 3D Layoutに新しいワークフローClarity 3D-IE Layoutが追加されました。Clarity 3D IE Layoutは、Cadence Clarity 3D Solver製品の一部であり、PCB設計やプレーナー・マイクロ波RF設計などの積層設計構造のパワー・インテグリティ(PI)およびシグナル・インテグリティ(SI)解析用のSパラメータを抽出するように設計されています。
  • Near and Far FieldsのGUI統合: Clarity 3D Layout とClarity 3D Workbench の両方で、近傍界と遠方界の結果を単一GUI で表示できるように統合しました。これにより、1 つのウィンドウで表示および修正できます。
  • S-Matrix Convergence サポート: Clarity 3D Layout とClarity 3D Workbenchは、S パラメータの大きさ、位相、または大きさと位相の両方のデルタS 変動に基づくアダプティブ・メッシュ・リファインメント(AMR)をサポートするようになりました。この機能は、RF/mW フィルタや、ダイプレクサ、マルチプレクサ、マッチング・ネットワークなどの関連回路の収束チェックに使用できます。
  • Optimality Intelligent System Explorer の機能エンハンス: Optimality Intelligent Explorer に以下の機能拡張が行われました:
    • Function Table では、測定関数の定義方法が置き換えられました。新しい一元化されたGUI を使用して、シングルモードと差動モードの S, Y, Zパラメータ, TDR, およびファーフィールドを指定。
    • E-Field, Gain, Realized Gain, Directivity, Radiation Intensity, Axial Ratio,Emission Plot, Antenna parameters等の遠方界の機能をサポート。
    • 3つの新しい最適化テンプレートが追加され、利便性が向上。
  • Area / Waveポートのオプション設定: Portダイアログ・ボックスでAreaポートとWaveポートのオプションが利用できるようになりました。これにより、単一のダイアログ・ボックスからポートのオプションを設定および管理できるようになります。
  • メッシュ生成の安定性と効率の改善: メッシュ生成の安定性と効率が、初期メッシュとアダプティブ・メッシュ・リファインメント(AMR)の両方の段階で改善されました。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている Clarity 3D Layout User Guide ならびに Clarity 3D Workbench User Guide をご参照ください。

Clarity 3D Transient Solver

    • Tclコマンドのドキュメント表示 : 新たに Tcl commands documentation ウィンドウが追加され、サポートされている全てのTcl コマンドの詳細なドキュメントを表示できます。
    • 高度な User Interaction サポート: Clarity 3D Transient Solver は、3Dキャンバス上の1 点または2 点を選択することで、ジオメトリのプロパティを簡単に変更できる対話型モードを活用しています。このモードにより、従来のダイアログ・ボックスでプロパティを指定する方法よりも簡単で便利になりました。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている Clarity 3D Transient Solver User Guide をご参照ください。

Sigrity 2024.0

Broadband SPICE

BBS エンジンにPassivity Mode IVの追加: Broadband SPICE に Passivity mode IVが追加され、Optionsフォームの Extraction settings で Passivity mode IV オプションを選択できるようになりました。このモードでは、複雑な低周波数動作をするS パラメータに対して BBS エンジンで正確なフィッティング・モデルを得るのに役立つ、高度なベクトル・フィッティングとパッシビティ・エンフォースメント手法を採用しています。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている Broadband SPICE User Guide をご参照ください。

Celsius PowerDC

  • Multi-Board Current-Limited IR Drop Analysis ワークフローの追加: 新しくMulti-Board Current-Limited IR Drop Analysis ワークフローが、PowerDCに追加されました。このワークフローは、複数の基板を対象にVRM供給電流を制限したIRドロップ解析を実行する際に役立ちます。
  • ネットごとのグループ分布プロット結果: ネットごとに分布プロット結果をグループ化するには、Options フォームの One Plot for each power and one plot for ground チェック・ボックスを選択します。これは、レポート中のホット/コールド・スポットの確認に役立ちます。
  • Resistance Measurements ウィザードの改良:1つのコンポーネントから別のコンポーネントへの電源またはグランドネットのみの抵抗を測定します。Set up Resistance Measurements ウィザードで、Lumped to Lumped (Partial/Loop), Lumped to Multiple (Partial/Loop), Multiple to Lumped(Partial/Loop), Multiple to Multiple (Partial/Loop) から抵抗ネットワークのトポロジーを選択します。
  • Multi-Board ワークフロー内の複数ウィンドウの同時オープン: 各レイアウト・ブロックを個別のウィンドウで開き、同時に3つまでウィンドウを開くことができます。これらのウィンドウでデザイン・セットアップを変更し、結果を表示します。ブロックを右クリックし、Load in New Window を選択すると、新しいウィンドウが開きます。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている PowerDC User Guide をご参照ください。

PowerSI

  • Generate Accurate Results using Clarity 3D-IE Solver in PowerSI: PowerSI では、Clarity 3D-IE ソルバー機能を使用して、パラレル・タブ・トレースのカッティング・ポリゴンを作成しながら、正確なシミュレーション結果を生成できるようになりました。実行するために、Options ダイアログ・ボックスの Special Handling ページから Enable Cutting Clarity Block (Clarity 3D-IE ライセンスが必要)チェック・ボックスを有効にしてください。パラレル・タブ・トレースのカッティング・ポリゴンを作成するには、以下の条件を確認する必要があります :
    • 各ポリゴン内のビア、パッド、ワイヤーボンド、リードは、選択されたネットのタブ・トレースに接触していない。
    • 選択された各ネットは、カッティング・ポリゴンと2つの交点のみを持っている。
    • トレースのどの部分も、同時に2つ以上のカッティング・ポリゴンに入ることはできない。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている PowerSI User Guide をご参照ください。

SPEEDEM

High-Performance Computing (HPC) サポート: SPEEDEMのすべてのワークフローはGeneration IIライセンスを使用し、シミュレーションプロセスを迅速化します。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている SPEEDEM User Guide をご参照ください。

XcitePI

Port と Probe の設定: ワークフローのOutput Setup にPort とProbe の2 つのオプションが追加されました。これらのオプションを選択し、回路のポートおよびプローブ設定を指定します。

GDS ファイルのロード設定: XcitePI にGDSファイルをロードする前に、ログファイルからの設定ロード、レイヤーのマップファイルのファイルパス変更などの操作をGDSファイルに対して実行します。 これにより、XcitePI でファイルを開くことが容易になり、GDS から SPD へのトランスレータとの一貫性が高まります。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている XcitePI User Guide をご参照ください。

Layout Workbench

Python コマンドのサポート: Pythonコマンドを使用して Layout Workbenchツールのタスクを自動化します。Python はシンプルで使いやすいプラットフォームであり、Tcl では不可能なタスクでも Layout Workbenchの機能を利用できます。このために新しくPython Commandウィンドウが追加されました。

グラフィカルユーザーインターフェースの改善: Choose License Suites ダイアログ・ボックスに、新しくEnable New UI/UX オプションが追加されました。新しいGUI では、ツールバーアイコンが再配置されました。また、GUIの右側に新規ボタンが追加され、GUI の関連ウィンドウの表示・非表示を切り替えることができます。

詳細については、Cadence Support Portal に公開されている Layout Workbench User Guide をご参照ください。

Documentation Enhancements

Cloud-Based Help System のアップグレード

クラウドベースのヘルプシステムであるDoc Assistantがバージョン02.10にアップグレードされ、以前のバージョン2.03からいくつかの新機能と機能強化が含まれています。

新規ドキュメント:

以下の新規ドキュメントが追加されます:

Celsius Studio QuickStart Guide

Celsius Layout User Guide

Celsius 3D Workbench User Guide

Celsius 3DIC User Guide

Celsius Fluid Flow Simulation User Guide

Celsius Studio Tcl Commands Reference

Celsius Studio Tutorial

Clarity 3D Transient Solver Tcl Commands Reference

Sigrity Release Team

 

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Author: SigrityReleaseTeam

Translator: Takuya Moriya

このブログの英語版は こちら より