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BoardSurfers: Constraint Setの利用によりコンストレイントを効果的に管理する

8 Dec 2022 • Less than one minute read

 コンストレイント(Constraint)とは、デザイン内のネット、ピン、ビアなどの物理オブジェクトに適用されるユーザー定義のプロパティ、またはルールです。オブジェクトには、そのタイプと動作に基づき適用できるコンストレイントが多数あります。例えば、ネットがデザインで遵守しなければならない最小線幅および最大線幅の値("Line Width")を定義できます。また、すべてのテストピンがテストビアから維持する必要がある最小距離や、Single-line Impedance やPropagation Delay (伝搬遅延)の値などのプロパティも指定することができます。

コンストレイントの管理は、デザインのパラメータを確立し、回路図とレイアウトの間での情報交換を容易にするため、デザインにとって重要です。コンストレイントは、デザインにおける製造上および性能上の問題を防ぐだけでなく、必要な仕様に基板設計が準拠していることを確認する上でも重要です。

一方で、デザイン内の各オブジェクトに対して複数のコンストレイントを個別に指定するのは非常に難しい場合があります。この作業を簡単にするために、Allegro® Constraint Managerにはコンストレイントセット (CSet)、つまり類似の動作に関連するコンストレイントがグループ化された再利用可能なコンストレイントオブジェクトが用意されています。これにより、多数のコンストレイントを迅速かつ構造的に操作できます。

コンストレイントセット(CSet)のタイプ

コンストレイントは、適用されるオブジェクトの動作とタイプに従って構成されます。PCB設計では、コンストレイントは以下の定義済みドメインにグループ化されます:

Spacing

異なるネットのオブジェクトとの間隔を規定するコンストレイント。例. Line To Thru Pin Spacing

Same Net Spacing

同じネットのオブジェクトとの間隔を規定するコンストレイント。

Physical

ネットの物理的構造を規定するコンストレイント。例. Minimum Line Width , Allowed ETCH/CONDUCTOR Layers

Electrical

ネット全体の電気的挙動 (例えば Minimum Propagation Delay (最小伝搬遅延))、及び差動ペアの電気的挙動 (例えば Primary Gap )などを制御するコンストレイント。

Assembly

アセンブリレベルの特性を制御するコンストレイント。例.  Minimum Wire Diameter (ワイヤの最小幅), Minimum and Maximum Wire length (ワイヤの最小/最大長さ ), Max Wire Angle to Die Edge (ダイエッジまでのワイヤ最大角度)

Manufacturing

製造特性を定義するコンストレイント。これらのコンストレイントにより、導体層とマスク層に関するDesign for Fabrication (DFF) ルールが規定されます。

デフォルトの CSet である DEFAULT は、値が事前に定義された Electrical を除くすべてのドメインで使用でき、削除や名称変更はできません。

次の図に示すように、すべてのデザインオブジェクトには、各ドメインの DEFAULT CSet で定義されているコンストレイントの値が割り当てられます。

コンストレイントセット(CSet)を利用する

CSet は、複数のコンストレイントの値を指定する配列のようなもので、その CSet をデザイン内の任意のオブジェクトに適用できます。CSet で定義されているすべての値は、選択したオブジェクトの対応するコンストレイントに適用されます。これにより、定義済みの CSet を使用して複数のオブジェクトに複数のコンストレイントを定義できるため、設計プロセスが大幅に効率化されます。

DEFAULT CSetのコンストレイントの値を編集して、設計要件に応じて変更できます。または、既存の CSet のコピーを作成し、必要に応じて一部またはすべての値を変更したり、新しい CSet を作成して必要な値を定義したりすることもできます。新しい CSet を作成してデザインオブジェクトに適用するには、次の手順をお試しください:

1.      DEFAULT Spacing CSetのコピーを作成します.

2.      新しいCsetである TEST のコンストレイント値をすべて変更します。

3.      新たに生成されたCsetをお好きなNet、Net Class、あるいはRegionに適用し、オブジェクトに適用されているコンストレイントを確認します。以下の例では、ネット A2 がSpacing CSet TEST からすべてのコンストレイント値を継承しています。

但し、手入力されたコンストレイント値はオブジェクトへのCSetの適用後も保持されます。例えば、ここでは Line To Line スペーシングと Line To SMD Pin スペーシングのコンストレイントが手入力でネットA2 に定義されています。DEFAULT CSet を適用してもこれらのコンストレイント値は変更されません。

コンストレイントが直接設定されているオブジェクトにECSet を適用した際、コンストレインの値はOverwrite existing constraintsオプションの設定に依存して取り扱われます。この設定はOptions ダイアログボックスから指定できます。

まとめ

コンストレイントセットを使用すると、デザイン全体でさまざまなオブジェクトのコンストレイントをスムーズに管理できます。CSetを使用すると、ワンクリックでさまざまな設計変更を行うことができるため、設計時間を大幅に短縮できます。

BoardSurfersについて

BoardSurfersブログシリーズは、Allegroプラットフォーム製品を使用したPCBデザインの作成と管理に関連するさまざまな業務にお役立ていただけるソリューションを提供します。このシリーズの名称とロゴは、設計と製造のタスクをサーフィンと同じように楽しくする、というビジョンに共鳴するようデザインされています。エキスパートによる定期的な新しいブログ記事は、ライブラリ管理、回路図設計、コンストレイント管理、スタックアップ設計、配置、配線、アートワーク、検証など、PCB設計プロセスのあらゆる側面をカバーしています。

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Author: Dhruv Prakash

Translator: Ikue Yoshizaki

このブログの英語版は こちら より

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