• Home
  • :
  • Community
  • :
  • Blogs
  • :
  • PCB設計/ICパッケージ設計
  • :
  • BoardSurfers: 正しさのその先へ – デザイン/配線の改善と最適化

PCB設計/ICパッケージ設計 Blogs

SPB Japan
SPB Japan
8 Jun 2020
Subscriptions

Get email delivery of the Cadence blog featured here

  • All Blog Categories
  • Breakfast Bytes
  • Cadence Academic Network
  • Cadence Support
  • Custom IC Design
  • カスタムIC/ミックスシグナル
  • 定制IC芯片设计
  • Digital Implementation
  • Functional Verification
  • IC Packaging and SiP Design
  • Life at Cadence
  • The India Circuit
  • Mixed-Signal Design
  • PCB Design
  • PCB設計/ICパッケージ設計
  • PCB、IC封装:设计与仿真分析
  • PCB解析/ICパッケージ解析
  • RF Design
  • RF /マイクロ波設計
  • Signal and Power Integrity (PCB/IC Packaging)
  • Silicon Signoff
  • Spotlight Taiwan
  • System Design and Verification
  • Tensilica and Design IP
  • Whiteboard Wednesdays
  • Archive
    • Cadence on the Beat
    • Industry Insights
    • Logic Design
    • Low Power
    • The Design Chronicles

BoardSurfers: 正しさのその先へ – デザイン/配線の改善と最適化

PCBレイアウトエディタは、設計が正しいことを確認するために、コンストレイント(制約条件)とルールという形式を通じて、多くのチェックを提供します。DFMルールを利用することで、ファブリケーションやマニュファクチャリングの問題も回避できます。さらに、自動配線を使用すれば、正しい接続とトレースを備えたエラーのないボードを確実に設計することができます。

ところで、ただ「正しい」というだけのボードに満足できますか?それとも、さらなる改善、最適化を求めますか?また、「クォリティ」についてはどうでしょうか。(なお、メリアム=ウェブスターの辞書によれば、クォリティ(”Quality”)とは「優れていることの度合い」(”degree of excellence”)と定義されます。)

ありふれたものも、ほんのわずかな調整、あるいは最後の仕上げを施すだけで、ぐっと素晴らしいものになります。たとえば、私たちは日常的に料理をしますが、プロであるシェフは、ほんの少しの「何か」を加えることで、私たちの舌を虜にする料理を生み出します。私たちにはそれぞれ「フレディおじさんのケーキ」や「マーサおばさんのプディング」みたいな、そのおいしい料理と共に思い出す、料理上手の叔母さんや叔父さん(あるいはお父さん、お母さん)がいます。レシピを教えてもらって自分やいとこが試してみても、同じおいしさや風味を再現することはできません。

私は、これこそがExcellence(優れている)ということなのだと思います。お料理上手や名シェフは、ただ単純に砂糖や小麦粉の何オンスや何ポンド、スパイスや塩のスプーン何杯分、を正確に守って混ぜているだけではないのです。そのセンスの秘訣は、最後の最後に行うひと手間、ひとつまみのカルダモンやひとかけらのセージ、あるいは、つけ合わせなどによる香りや色の演出です。私たちのプリント基板も同じです。それが、ボードの最適化であり、単なる「正しさ」を超えたレベルへの改善です。

それでは、PCBエレクトロニクス界のフレディおじさんやマーサおばさんになるにはどうすればいいのでしょうか?

私たちはただ正しいだけのボードからの差別化のため、ボードにプラスアルファの手を入れ、微調整をすることができます。 デザインのクォリティ向上は、「最適化」、つまり従来のDRCの範囲を超えた問題を特定して修正することにより、実現が可能です。ここで対象になるのは、見過ごされる可能性のある問題です。CAM(コンピューター支援製造)システムなどのポスト・レイアウトのソフトウェアによっても、検出されるケースもあれば検出されないケースもあります。

ここで次の質問が沸き上がります。そのためには何をしたらよいのでしょうか?フレディおじさんはつまようじを使ってケーキがムラなく焼きあがっていることをチェックし、マーサおばさんはプディングをスプーンに一杯分とって味見をします。あなたはレイアウトエディタのキャンバスにボードを表示し、配線の物理的な形状を目視チェックしているかもしれません。あるいは、複雑なDRCを使用している場合もあります。 しかし、それらの信頼性では十分ではなく、面倒でもあります。そして、最も重要なことは、あなたには決して確信が持てないことです。

そこで、Allegroレイアウトエディタでは、Route Visionの機能を用いてこの問題を簡単に解消します。設計中および設計後にRoute Visionを使用すれば、配線の品質、製造性、及びパフォーマンスを向上させることができます。チェックの実行および表示の方法は直感的かつ視覚的です。指定した基準(選択したチェック)に抵触するすべてのClineセグメントは、RouteVisionのモードを抜けるまで、または問題を修正するまで、ハイライト表示されます。もちろん、問題を無視することもできます。 DFMやDRCとは異なり、Route Visionは問題をすべて修正することを強制しません。思い出してください。ここで行うのは、修正ではなく最適化なのです。

Route Visionでは何をチェックできるのでしょうか?全部で9つの異なるチェックがあります。たとえば、クロストークを減らして製造性を高めるためにトレースを広げたい場合があります。DRCにはもちろんスペーシング・ルールがありますが、これらのルールを超え、優先値より小さいスペースのトレースを識別したい場合があります。この用途のためには、Parallel Gap Less Than Preferredチェックが利用できます。また、90 Degree Cornersチェックを利用してシンプルにボード内の90度コーナーを特定したい場合もあるかもしれません。

これらのチェックはすぐに試せます。View - Vision Managerを選択し、VisionsウィンドウからRoute Visionを選択します。Configureをクリックし、リストされたチェックの中から選択を行うことができます。チェック項目にポインタを置くとその詳細が分かります。

この解説が不十分で、各チェックのより詳細な内容を知りたい場合は、Cadence Online Support(COSホームページオンラインサポート)に公開されているRoute Vision Rapid Adoption Kit(RAK、自習用教材)を試してみてください。 このRAKには、チェックの選択からチェック結果の参照までの手順を確認するために利用できる2つのサンプルデータベースがあります。

 

関連ブログ:

  • BoardSurfers - Guest Roll: Anatomy of a Good Testcase
  • BoardSurfers - Aerials and Bails: How to Split a Viastack
  • BoardSurfers: Easier Design Work Through Colors, Patterns, and Visibility

Author: mrigashira
Translator: Ikue Yoshizaki

このブログの英語版はこちらより

Tags:
  • PCB |
  • APD |
  • japanese blog |
  • japan blog |

Share Your Comment

Post (Login required)