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IC Packagers: ボンドフィンガー・ソルダーマスク開口部の新しいオプション

30 Jul 2020 • Less than one minute read

 ワイヤーボンドパッケージを設計する場合、パッケージ基板層のボンドフィンガーとリングはソルダーマスク層を通して露出させる必要があります。そうでければ、ワイヤーをそれらに結合することはかなり難しくなります。

以前に “バウンドレス バウンティ オブ バウンディングシェイプ” (バウンディングシェイプの際限なき恩恵)” で Create Bounding Shape ツールについて話しました。ボンドフィンガーには、ソルダーマスクレイヤーを介した露出に関して、いくつかの特定要件があります。これが、 Manufacturing メニューに専用のコマンドがある理由です。

17.4 Hotfix 005~では、凸多面体 (convex Hull) 生成に使用するリファレンスパッドを選択する追加オプションがあります。通常のメタルパッドを使用するか、フィンガーパッドスタックで定義されたソルダーマスクパッドを使用します。このリクエストは、一部のユーザーから最近要望されました。通常ホットフィックス・パッチでツールに拡張機能を組み込むことはありませんが、ここで行ったように例外を設けることもあります。同様の方法で設計データを処理する他の人にも役立つかもしれませんので、ここでそれをお知らせしたいと思いました。  

フォーム - 更新

このコマンドは、ツールUIの最適な場所に配置され、わずかに1つの新しいチェックボックスの追加変更のみとなっています。

          

修正プログラムをインストールしてもデフォルトのフローは変更されませんので、心配はいりません。スクリプトや自動化によって動作が変わることはありません。このオプションのデフォルトは無効に初期設定されており、これまでの過去のリリースと同様にメタルパッドからの距離を測定します。

フローを調整する必要があるのはなぜですか?

ソルダーマスクをパッドスタック内で予め定義しておけば、新たにフィンガーの周囲にソルダーマスクの開口部を手動で追加する必要はありません。ボンドシェルの設計中にフィンガーを移動すると、マスクの開口部も自動的に移動します。

しかし、次の例のように、同じ配置経路上に複数のフィンガーがある場合、ソルダーマスクパッドは重なり合ってしまいます。

         

これらのマスクのオーバーラップは望まれるものでは無く、互いの円弧が交差する部分で鋭角が作成されてしまいます。これは製造プロセスにおける懸念事項となります。鋭い先端により、ソルダーマスク材料が乖離し易すくなり、意図しないトップメタル層の露出につながります。

したがって、フィンガーソルダーのマスクツールが存在します。これは、パッドの周りに単一の滑らかな開口部を作成するためです。マスクは導体のメタルパッドを露出させるためのものであり、上の緑色の様な形状をしたソルダーマスクパッドではありません。事前に定義されたマスクパッドがない場合は、製造要件に基づいてメタルパッドまでのクリアランスを指定します。デザインには1つのマスクシェイプのみが存在することになりますが、問題はありません。

ただし、パッドスタックでマスクパッドが定義されてある場合は、メタルパッドに必要な理想的クリアランスがすでに定義されています。ここで必要なのは鋭角のない滑らかな開口部を作成することであり、意図した設計ジオメトリを損なう心配はありません。

新しいオプションを有効にして、クリアランス値を0にして(パッドスタック内のソルダーマスクのサイズはすでにメタルパッドと適切なクリアランスで登録されているため)、フィンガーパッドをウィンドウ選択します。これにより、ここに示すようなシェイプが追加されます。

         

パッドスタックで定義されたソルダーマスクパッドのサイズを保った鋭角部位の無い、きれいで滑らかな開口部が残り、3つのすべてのパッドが露出します。

自分で値を入力することはできませんか?

もちろんできます!しかし、なぜですか?何らかの理由で、フィンガー毎に異なるマスクパッドサイズをデザイン全体で使用できるため、もしクリアランスが小さい場合はオーバーサイズの一般的なマスクを作成できます。そうでない場合でも、単にゼロを入力するのではなく、コンストレイントで設定されているマスク間のクリアランス値を覚えておく必要があります。

最後に、ソルダーマスクの開口部を検証するためのツールとして製造チェックがあります。これらのルールは、マスク開口部間の最小間隔を指定します。接触する2つの開口部がある場合、それらはこのギャップに違反します。

2つのマスクを完全に含むマスク開口部がある場合、DRCは抑制されます(すべてのマスク開口部をマージすると、2つの小さい開口部は大きい開口部内に収まるため無視されます)。ただし、マスクが大きな開口部に完全に含まれていない場合、違反は無視されません。設計者は、オーバーラップにより望ましくない角度が生じていないかどうかを判断した後、手動でDRCを抑制する必要があります。

これは、マスクの開口部の座標をグリッドに合わせる必要があるため、メタルパッドのオーバーサイズに基づく開口部で問題になる可能性があります。パッドスタックで定義されたマスクの円弧部と、凸多面体マスクの輪郭部では異なる方法でグリッドにスナップされます。微小なオーバーラップが存在する場合はDRC部を詳しく調べるか、メタルパッドとマスクのクリアランスを更に大きくする必要が生じ、結果必要以上のメタルが露出することとなります

         

パッドスタックで定義されたマスク・サイズを基準にソルダーマスク開口を作成すると、パッドスタックのマスクパッドと完全に一致するため、不要なDRCを排除できます。つまり、マスク間のクリアランス値を覚えておく必要がないだけでなく、DRCを確認して抑制する必要もありません。

自分で試してみてください!

これが設計プロセスを単純化するかどうかを判断する唯一の確実な方法は、自分で試すことです。

この記事に関するお問合せは、cdsj_info@cadence.comまでお願いいたします。

Author: Tyler
Translator: Norikazu Takada

このブログの英語版はこちらより

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