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inspectAR: ニューファンドランドの”拡張現実”(AR)

2 Sep 2020 • Less than one minute read

 先日、CadenceLIVEでのAnirudhの基調講演についてAnirudh's Keynote: A New Product...and an Acquisition で取り上げました。この中でinspectARの買収について言及がありました。もっと詳しい話を聞くため、私はCEOのMihir Shahにコンタクトを取りました。最初の驚きは、同社がカナダのニューファンドランドを拠点としていることです。インド同様に、ニューファンドランドも1時間単位ではないタイムゾーンを採用する地域の1つで、ここでの時間は米国東部標準時より30分進んでいます。

オフィスからの眺めは美しく、海を一望できます。その日は天候も素晴らしいものでしたが、カナダの場合、特に東部の州では常にそうであるとは限りません。

inspectARの創設者たちは、セントジョンズ(州都)にあるニューファンドランドメモリアル大学の出身です。彼らは全員CSとEEの卒業生であり、シニアキャップストーンプロジェクト(訳者注.  学習の総仕上げとしてそれまで学んだことを統合的に実証するプロジェクト。語源は石造りの建造物で最頂点に納める石) としてinspectARに取り組み始めました。彼らは2018年に卒業し、郊外に家を借り、全員が”ハッカーハウス”と呼ばれる環境(*訳者注.  プログラミングなどに集中できるワークスペースと居住空間が一体化した家)で生活し、そこで働き、プロトタイプを作成しました。それから彼らは資金調達の道を探し始めました。

Mihirは、この時点ではこの活動に関与していませんでした。彼の父親によって創業された家業は受託電子機器の製造会社で、米国中に工場を持っています。その頃、会社はLAで別の会社を買収したばかりで、父親はビジネス再生の経験、ビジネス構築の支援のためMihirをそこに送りました。それで彼はLAに引っ越しました。彼はサンディエゴで開かれていたあるトレードショーに行ってみたのですが、実際には顧客はいませんでした。結局彼は若い卒業生と話をして時間をつぶすことになりました。その卒業生は、彼の友人が取り組んでいる、電子機器で拡張現実(AR)を使用するというクールなアイデアについてMihirに話しました。彼らはY-combinator(訳者注. カリフォルニア州にある、スタートアップ企業を対象とする投資会社)の面接で西海岸に招待されていたので、それは素晴らしい機会でした。

創設者には、Appleで約1年間インターンをしていたNick Warren、Wind River(Intel)で働いていたMatt Noseworthy、Elon MuskのNeuralinkでインターンだったLiam CadiganとDarryl Dayが含まれています。彼らの内の3人は、収益性の高いテクノロジーの仕事を継続し、ニューファンドランドに戻ってこのスタートアップを構築しようとしました。彼らは全員22、23歳でした。

ニューファンドランドチームがY-combinatorの面接のためにBay Areaに滞在しているとき、Mihirは、自分の父親に会ってPCB製造と一般的なエコシステムが実際にどのようなものかを見るよう、彼らを招待しました。そこには投資の可能性もありましたが、彼らは単に一緒に仕事をして主要な顧客になるという可能性もありました。その夜、ディワリパーティー(インドの光の祭典)があり、チームはMihirの実家に戻りました。契約の約束のもと、彼らは握手を交わして投資の道を歩み始めました。実際に動作する製品はまだありませんでした。Mihirは、大規模で収益性の高いビジネスを構築するか、あるいは2年以内に戦略的な突破口を得ることにより、ビジネスを構築し、最大の株主獲得と投資家の価値向上をできるだけ早く実現することを支援するためにCEOとして参加しました。その1年後、2020年8月にケイデンスはこの会社を買収しました。

inspectARチームは、現在、インターンを含め9名です。彼らは多くの革新的なソーシャルメディアマーケティングを行いましたが、従来の販売プロセスに多くの資本やエネルギーを費やすことはせず、ウェブサイトで見つける手法を用いました。彼らはすでに4,000人のユーザーを抱えており、その多くは“ご存知”の大企業です。


ロックダウン中に買収が行われたため、Mihirはケイデンスチームのメンバーとまだ直接会う機会が無く、それは"Zoom 取引"だったと語りました。

ここで、Miharが大規模なFPGAを備えた複雑なPCB上のinspectAR製品のデモをお見せします(5分):

以下は、数か月前に放映されたinspectARに関する5分間のCBC(カナダ公共放送)ニューストピックです。

inspectAR YouTubeチャンネルには他にも様々な動画があります。

この記事に関するお問合せは、cdsj_info@cadence.comまでお願いいたします。

 

 Author: Paul McLellan 
Translator: Norikazu Takada

このブログの英語版はこちらより

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